概要
先祖は元々北方に住んでいたが、異民族の略奪や戦乱を逃れて南に移ってきた。客家は客家語を話すため現地の漢族とは仲が悪く、貧しい暮らしをしていた。
洪秀全はそんな一族の中で聡明であり、幼少の頃から塾で四書五経を学んでいた。14歳のときに科挙試験の県試と府試を通過した。しかし次の郷試には3回受けたが3回とも不合格だった。
洪秀全は体調を崩しての混んだ。そこで洪秀全は夢を見た。夢の中で老人は「妖魔を滅ぼして世の中を救え」と言われた。
洪秀全は4回目の試験を受けたがまた落ちたのだった。そんな中で偶然キリスト教のパンフレットを見た洪秀全は以前見た夢はキリスト教の神様からのお告げだと感じた。洪秀全は自ら「拝上帝会」という宗教を立ち上げた。
それから洪秀全は布教活動を行った。アヘン戦争の動乱によって民衆たちは不満を持っていたので洪秀全たちに共鳴した。
拝上帝会の信者たちは武装蜂起して清軍と戦った、そして「太平天国」という国家を設立した。太平天国は北上すると南京を占領した。南京を天京と名前を変えると首都とした。
清の曽国藩が自ら軍を組織して太平天国軍を討伐しにやってきた。曽国藩と太平天国軍は激突して互角の戦いをした。だがそこで天京事変が起こり、太平天国の中核メンバーが死亡する。これで弱体化した太平天国は清軍に敗北して次々と拠点を失い天京を包囲された。兵糧攻めされて城内の食料が尽きた。洪秀全は雑草をごちそうだと言って自ら食べて病死した。